2017年8月1日 更新

ちょっと待って!アクアリウムの照明にLEDは注意が必要かも…

蛍光灯、LED、メタルハライドランプなどの照明のなかで、もっとも電気代を抑えられると人気を集めているのがLEDです。確かに最近では家庭用の照明器具を蛍光灯からLEDに変更して、節電をめざす取り組みがあるほどですが、人間用の照明と同じ感覚で水槽の照明をLEDに変えてしまうと、思わぬ事態を招くおそれがあります。

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水草の光合成には「赤色」の波長が必要!

一般的に流通しているLEDには、薄型でインテリア性の高いものや光の色が選べるものなど様々なタイプがあります。青い光で水槽を幻想的に演出することもできるので、アクアリウムのオシャレさにこだわりたい人にとっては、なくてはならないアイテムともいえるでしょう。

しかし、水草を育てて景観を作りその光合成を利用して酸素量を維持しているという自然派の水槽にとって、LED照明は脅威になりかねません。LEDが放出する光には水草の光合成に必要な「赤色」の波長が含まれていない場合が多く、それを考慮しないで蛍光灯からLEDに替えてしまうと、水草の光合成がうまくいかなくなってしまうのです。

二酸化炭素を吸収して、酸素を放出する光合成の働きが十分に機能しなければ、水槽内の酸素量は少なくなり、生体に影響が及ぶことも考えられます。また、水草自体も枯れてしまうので綺麗な景観を保つこともできません。電気代やインテリア性を考慮して、照明を蛍光灯からLEDに替える場合には、その性能の違いについて理解しておく必要があります。

LEDの性能は年々向上している!

LEDには「赤色」の波長が含まれていない場合が多いとはいいますが、メーカーの努力によってLEDの性能は向上しており、水草育成向きの光を出すことが可能な製品が開発されはじめています。このようなLEDを使えば、インテリア性と水槽内の環境を両立させることができるでしょう。

そもそも、生体メインの水槽ならば光合成に必要な波長を気にすることはありません。LEDは蛍光灯と違って、ランプを交換することなく数年単位で使えるうえ、電気代もお得なので、生体メインでインテリア性を追求したい水槽にはLEDが適しています。

本体価格は蛍光灯より高いのでご注意を

LEDは蛍光灯と比べて本体価格が高い製品が多く、水草を育てようとする場合には高性能な製品が必要になるため、より費用を必要とします。ランプだけの交換ができないので初期費用と交換にはまとまった金額が必要になることを覚えておきましょう。

LEDのメリットをまとめると…

LEDは寿命が長いため一度導入すればメンテナンスに手がかからず、ランニングコストを抑えられる点が魅力です。光の色を変えられる機能を使えば、アフリカンランプアイなど光によって目が光る魚の個性を味わうこともできるので、生体メインの水槽にはオススメです。LEDの光で水草を育てたいという場合には、水草育成実績のあるものを選んで、光合成に支障がない製品を購入するようにしましょう。
画像はアフリカンランプアイ

画像はアフリカンランプアイ

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