メタルハライドランプとは
メタルハライドランプ(通称:メタハラ)は、太陽光に近い非常に明るい光を発する照明です。メタハラはアクアリウムのほか、野球場の照明としても使用されています。夜の野球場のあのまぶしさを思い出せば、メタハラのパワーがどの程度強力なものなのか見当がつくことでしょう。
メタハラは他の照明とは違って水槽の上に置くタイプではなく、吊り下げて使用するのが特徴。そのため水槽掃除の際にわざわざどかす必要がなく、見た目にもスタイリッシュです。
メタハラの魅力
メタハラの魅力は、何と言ってもアクアリウムを雰囲気抜群に見せてくれる点でしょう。メタハラの光は真下に真っすぐ届くため、真下とそれ以外の場所で光の当たり方に強弱が生まれ、まるで自然界を再現したようなムードのある陰影をつくり出します。
また、吊り下げタイプのためオープンアクアリウムを実現できるのも嬉しいポイント。すっきりと洗練された、非常に「上級者っぽい」レイアウトに仕上がります。
知っておきたいメタハラ使用の注意点
ただし、そんなメタハラにもデメリットがあることを知っておきましょう。メタハラの光は強力かつ太陽光と近い波長をもつため水草の生長を促してくれますが、光の当たり方にムラがあるので陰となる部分の水草がうまく育たないことがあります。そのような場合は、陰の部分に陰性植物をうまくレイアウトする高等テクニックが必要となります。
また、本体価格や電球が非常に高価、稼働時は高温になるため水温や室温が上昇してしまう、強い光のせいでコケが発生しやすいといった特徴もあります。そのため、初期費用やランニングコストが高く、維持にはお金も手間もかかります。
雰囲気抜群のメタハラはちょっと上級者向け
自然のような雰囲気たっぷりのアクアリウムをつくりたい人にはぴったりのメタルハライドランプですが、使いこなすにはレイアウトのテクニックのほか、お金や手間をかけるだけの覚悟が必要です。初心者にはあまりおすすめしませんが、アクアリウムの知識と情熱に自信のある上級者の方にとっては、理想のアクアリウムをつくる大きな手助けとなることでしょう。