有精卵と無精卵の見分け方とは?
まず、卵が有精卵であるか、無精卵であるかを判断する必要があります。ご存じの通り、無精卵であれば孵化する可能性はありませんが、有精卵であった場合はたった数日で孵化してしまいます。特に、夏など暑い時期は2日ほどで孵化してしまうこともあるので早めの対処が必要です。
有精卵の場合は、産卵から2~3日で卵に黒い点(稚魚の目)が現われます。一方、無精卵は1~2日ほどで白く濁り、表面にモヤモヤとしたカビが生えるので見分けがつきます。
有精卵にしろ無精卵にしろ、そのままにしておくと金魚が食べてしまいます。卵を食べ過ぎて死んでしまうことがあるため、たとえ無精卵であっても、卵を見つけたらすぐに金魚と別々にしましょう。
有精卵を孵化させるには
有精卵を孵化させる場合は、スポイトで優しく吸い取って別の水槽へ移します。ただし、水槽の壁面などに産み付けられていて移動できない場合は、卵はそのままにして金魚を別の水槽に移動させましょう。その後、卵が孵化したら稚魚をスポイトで吸い取って別の小さい容器に移しかえます。
卵や稚魚のいる水槽は、吸い込みを防止するためにろ過装置を止めます。ろ過を行う場合は、卵や稚魚が吸い込まれないようになっている稚魚専用タイプのものを使用しましょう。
孵化後の飼育には何が必要?
スポイト
稚魚の移動やエサやり、水換えや掃除に便利です。
飼育用の容器
初めは産卵飼育用箱、ネットなどで飼育し、大きくなったら水槽に移します。
エサ
エサはブラインシュリンプ(シーモンキーの幼生)などを与えると良いでしょう。
ヒーター、温度計
金魚の稚魚は寒さに弱いため、寒い時期はヒーターを使って常に25℃くらいの水温をキープする必要があります。また、水温が保てているか確認するために温度計を備えておきましょう。
繁殖の可能性はゼロじゃない!
オス・メスの金魚を飼っている限り、繁殖する可能性は十分にあります。普段から水中の様子をよく観察し、卵を見つけたらすぐに適切な対処を取れるようにしておきましょう。