水の交換は3分の1ずつが基本
水の交換は1~2週間に1回3分の1ずつ交換することが基本です。なぜかというと、水質の悪化を防いでくれるバクテリアが水槽内に繁殖しているので、水を全部入れ替えてしまうと、そのバクテリアを全て捨てしまうことになるからです。
このバクテリアのいなくなった水は魚にとって住みにくい水なのです。
また、水を全部入れ替えてしまうと水質が変わってしまいます。日本の水道水は中性なのですが、熱帯魚の飼育をはじめると弱酸性や弱アルカリ性になることがあります。弱酸性と弱アルカリ性に慣れた魚を突然中性の水に入れると、急激な水質の変化に着いていけず、体調を崩してしまう危険性があるのです。この現象をペーハーショックといいます。
以上のような危険性があるため、水槽の水を取り換える時は、3分の1ずつ行いましょう。
水の交換方法
まずは、水槽から全体の3分の1にあたる水を抜きます。この時に、コケが周りについていたらしっかりとこすり落としておきましょう。水を交換している最中も、魚は水槽から取り出さなくても大丈夫です。
次に、新しい水をバケツ等に用意して温度を合わせます。水は流し台のところでお湯と割って作りましょう。あらかじめ水槽の水温を計っておいて、その温度に合わせましょう。
慣れてくると触っただけで温度がわかりますが、最初の内は温度計をつかいましょう。
次に、塩素の中和を行います。水道水には消毒のために塩素が含まれています。これが魚にとっては有害なのです。中和するには市販されている中和剤(カルキ抜き)を使いましょう。
化学反応によって中和するものや、天然の成分にこだわって作っているものなどがあるので、好みのものを選びましょう。天然素材なら入れすぎても大丈夫ですね。バケツに汲んだ水道水を1~2日ほど放置しておいても塩素を抜くことができます。
以上で水の交換は終了です。基本的には2週間に1度の交換で十分ですが、念のため水槽の状態は頻繁に確認しておきましょう。