生きた化石と呼ばれる肺魚の特徴と飼い方|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

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生きた化石と呼ばれる肺魚の特徴と飼い方

肺魚は古代魚の一種で、一億年も前からその外見が変化していないと言われています。 恐竜がいたとされている時代から、ずっと存在し続けている肺魚の特徴と飼育方法についてご紹介致します。

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肺魚ってどんな魚なの?

 

肺魚という名前からもわかるように、肺魚は肺を持っている魚です。元々エラ呼吸もするのですが、成体に近づくにつれて肺呼吸の割合が増えていきます。そのため、完全な成体になった時には、肺呼吸できる環境を整えてあげないと溺れてしまうことさえあります。

肺魚には一般的な魚についているようなヒレがありません。そして、胸ビレも尻ビレもありません。肺魚のヒレにあたる部分は、ムチのような形をしており、これをまるで手足の様に使います。また、大概の魚には鼻がありませんが、肺魚には鼻があります。これが肺魚の身体的特徴です。肺魚は魚と両生類のちょうど中間にいる生物なのです。

また、肺魚は夏眠という習性があるため、夏場にあまり活動をしません。これは原産地であるオーストラリアは、夏の乾期で水場が干上がってしまうことがあるので、乾期が過ぎるのを待つためにできた習性のようです。

 

肺魚の飼育方法

 

 

肺魚の飼育方法で、まず第一に気を付けたいのが水温です。暖かい地方が原産の魚なので、水温を調整するためにヒーターを使用したほうが良いでしょう。また、古代魚なので水質に関してはある程度適応していけますが、一度体調を崩すと回復しにくいので慎重に扱いましょう。そして、肺魚はエラ呼吸だけでなく肺呼吸も行うため、水槽の上部を5㎝ほど残しておく必要があります。その他、肺魚は時々水槽から逃げ出すことがあるため、フタに重しを乗せておくと良いでしょう。

エサに関しては、動物性のエサを与えると良いです。目が発達していないため、ヒレを使ってエサを探します。そして、エサの食べ方がとてもユニークで、他の魚のように丸呑みするのではなく、モグモグとよく噛んで食べます。肺魚には胃がないので、消化しやすいようにしているためです。このようにとても愛嬌のある姿が見られることも肺魚の魅力の1つです。