熱帯魚を持ち帰る際は車内の温度に注意
夏場の車内は温度が50℃に達することもあります。魚を輸送する際のビニール袋には水が少量しか入っていないので温度の対策をとらないとすぐに水温が適温を上回ってしまうでしょう。魚を弱らせないためには輸送用に用意したクーラーボックスや発泡スチロールの箱に氷や保冷剤を入れ、魚の入ったビニール袋の水温を適温に保つことが有効です。
寒さが厳しい季節は暖房が入った車で輸送するようにしましょう。自転車やバイクなど外気の影響を受けやすい手段で輸送しなければならない場合は、夏場と同様、発泡スチロールやクーラーボックスに新聞紙とカイロを入れて、適温を保つようにするといいでしょう。
熱帯魚の入ったビニールに与える衝撃は最小限に
振動に気を配る
車や電車で輸送する際は、床に直置きすると振動がビニール袋に直接伝わり魚のストレスになってしまいます。静かに運ぶためには魚の入った袋を膝に抱えたり、手にぶら下げたりして衝撃を体で吸収しましょう。コリドラスなど、揺れによって微毒を出す性質のある魚の輸送は特に注意が必要です。
ビニール袋を破損させる魚のトゲにも注意
ナマズの仲間やピラニアなど、エラやヒゲや口にトゲのある熱帯魚を購入した際は、運んでいる間にビニール袋が破けないよう、梱包方法に工夫が必要です。ビニール袋を2重にし、間に新聞紙を挟むなどして、魚のトゲ対策をしてください。
家に着いたらすぐに水槽へ!は間違いです
ビニール袋に入った魚たちは窮屈そうで、早く広い水槽に移してあげたいと思ってしまいますが、自宅の水槽に移す時には、まず袋と水槽の温度差を埋める必要があります。魚を移す水槽にビニール袋のままで浮かべておくと、徐々に水温が近づきます。温度が急激に変化すると最悪、魚がショックで死んでしまうので、この手間は怠らないでください。
熱帯魚を購入した際は、ショップがビニール袋の中に2~3日分の酸素を入れてくれます。家まで無事に輸送ができたら、焦らずに温度合わせや水合わせを確実に行うようにしましょう。