・フィルターのろ過材や底砂を変えよう!
淡水水槽で使われることの多いソイルや川砂などの砂利は海水の生き物が好む水質を維持できません。海水飼育用で販売されているサンゴ砂などに変更することで、海水飼育に適したpHやKHを維持しやすくなります。おすすめはバクテリアが含まれた海水が共に内封されているライブサンドと呼ばれるものです。また、フィルターのろ過材も同じようにphやKHを高く維持するよう働いてくれるものに変更しましょう。
バクテリア入りの底砂 ライブサンド
左が海水用ろ過材・右が淡水用
・プラスのろ過器 プロテインスキマーを使おう!
海水は淡水よりも水に粘性があるため、細かな泡に汚れをまとわりつけて除去するプロテインスキマーという機械を設置するとより効果的です。バクテリアが分解する前の大きな汚れを除去することで、溜まりすぎると生体に悪影響を及ぼしたり、コケが生えやすくなったりする硝酸塩を抑えることにつながります。また、細かな泡を発生させるため、エアレーション効果も期待できます。
・ライトの青みを強くしよう!
淡水では白い光がメインのライトを使うことが多いですが、海水水槽では青い光もプラスして照らすことをおすすめします。青いライトをメインで使うことで、海水特有の水の黄ばみや茶ゴケを目立たなくすることができます。また、サンゴやイソギンチャクの蛍光色は青いライトできれいに発色させることができます。いま使っているライトに青い光を強く出してくれるスポットライトなどをプラスするか、海水水槽用で販売されているライトを使用するようにしましょう。
海水魚のブルーの照明を当てると海の中を再現できます。
・水つくりについて
水道水中のカルキをカルキ抜きで中和する点や、バクテリアを添加していく点は淡水飼育と同じです。淡水用で出ているバクテリアは海水に耐えられないものがあるため、必ず海水でも使用できるバクテリア添加剤を使いましょう。真水を海水にするためには人工海水と呼ばれる塩のようなものを水に溶かします。溶かしたあとは必ず濃度計や比重計を使って海水飼育に適した塩分濃度になっているか確認しましょう。また、海水水槽ではライブロックというバクテリアの住処にもなる岩を使うこともできます。ライブロックはサンゴの土台などレイアウト素材になるほか、立ち上げを早くするなど飼育水の安定にも役立ってくれるものです。
人工海水
塩分濃度を測る比重計
・注意点
海水魚は淡水魚に比べて汚れや縄張りにシビアな種類が多いため、混泳させる際は種類や匹数に注意しましょう。また、高温に弱いものも多いため、飼育する生体の適正温度をキープできるよう、クーラーやヒーターを使うようにしましょう。
・おわりに
いかがでしたでしょうか?
もちろん海水魚も淡水魚と同様で様々な種類がいます。飼いたい子がどのような環境を好む種類なのか調べて環境を整えてあげてから水槽へお迎えしてあげましょう♪
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