その① 人工海水の素
もちろんご存知の通り、海の生き物を飼育する為にはまずこれがないと始まりません!!種類によってはカルキ抜きが含まれていて、カルキ抜きが不要なものもあります。またペットボトルで簡単に人工海水が作れる商品もあり、小型水槽の水換えなどで少量の人工海水が必要な場合に特にオススメです!!
その② 比重計
お次はこちらの道具を使用します。海水の比重を計ることができ、作った人工海水をこの中に入れると針が浮き上がるので本体の目盛りで比重を確認し、水や海水の素の量を調節していきます。一般的に1.020から1.023の値が理想と言われていますが、生き物の生息域によって適切な比重は異なるので注意しましょう。また水槽の水も日々蒸発するため、放っておくと飼育水の比重もどんどん上昇してしまい生き物にとってよくありません…。飼育水が蒸発してきた…と思ったら比重計を使って確認し、高くなっていたら足し水をして適切な比重を保ってあげてください。
その③バクテリア剤
海水用のバクテリア剤が存在するのはご存知でしたか?淡水魚を飼育する時にもお馴染みのバクテリア剤ですが、淡水用のバクテリアを海水水槽で使用することはできないのでご注意ください!主な使い方は淡水用のものと同じで水槽セット時や水換えの時に規定量を添加してください。フィルターに表面積の大きめのろ材などを使用しているとバクテリアの住処になりより効果を発揮します!
その④底砂
淡水水槽でも底砂は使用しますが、海水水槽ではまた種類が違います!淡水魚飼育はほとんどの場合は弱酸性の水質にすることが多いのですが、海水は弱アルカリ性の水質が望ましいのです。そのため水質を弱酸性に傾けるソイルや底砂は使用してはいけません…。海水水槽には水質を弱アルカリ性に傾けるサンゴ砂と呼ばれる砂や、海水用の砂を使用しましょう。ガーデンイール(チンアナゴ)などの砂の中に隠れるような生き物を飼育する場合は目の細かい砂を選んであげてください。またアラゴナイトサンドなどバクテリア付きの底砂もあり立ち上げ能力が高く水質が安定しやすくなるのでオススメです!
注意点とまとめ
人工海水は手軽に海水を作ることができますが、それに頼らず海に行って海水を採ってくることはあまりオススメできません…。「自然のものが1番なのでは?」と思われがちですがデメリットもあります。人工海水では有り得ませんが、自然の海の中にはどんな病原菌が含まれているのかが分からないのでそれを持ち込むことで水槽内のお魚が病気になってしまう可能性があります。また河川の近くなどは海水が少し薄まってしまっているなど、場所によっては比重がバラバラで安定した比重の海水を確保するのが難しくなってしまいます。そして不純物が含まれてしまっている分、人工海水より透明度が劣ります。そういった点でも海水魚飼育は人工海水を使うことをオススメします。淡水魚と比べひと手間かかる分、上手くいった時の喜びもひとしおです!皆さんも是非、一歩勇気をだして海水の生き物を育ててみてはいかがでしょうか?
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