水草が増えすぎるとレイアウトが乱れる
の見栄えを良くする目的で、熱帯魚水槽に水草を導入する方は多いことでしょう。しかし水草も魚と同じ生き物。水と光が十分にある水槽内では、葉の量が増えたりするのは当たり前のことです。
水草は有茎草や根生水草などの形態や種類によって、生長スピードや生長後の大きさが変わります。水草を新しく水槽に導入する際は水草の生長を見越して、自分がイメージする水槽の雰囲気に合うものを選びましょう。
光量不足がほかの水草の生育を妨げる
ハイグロフィラやウィステリアなどの有茎草は、放置すると茎がどんどん上に伸びていき、高さが水面に達した後は水面を這うように横に伸び続けます。伸びすぎた有茎草は見た目が悪いだけでなく、水槽の中に届くはずの光を水面で遮って、ほかの水草の生育を妨げる原因にもなるので、茎が水面に到達する前に伸びた部分をハサミでカットしましょう。
水流が滞れば水質が悪化する恐れも
水草の葉の量が増えすぎると、水中の空間不足により水流が滞ってしまいます。その結果、水槽内には部分的な淀みができ、そこに不要な苔が発生するのです。苔を好む生物の投入や水質の改善によって排除することができる場合と、トリミングでしか対処できない場合があるため、苔の性質を見極めて対処することが大切です。
水草の量が多いと感じたら、古い下葉や生長の悪い茎からカットして、水流が滞る前に水槽内のスペースを空けるようにしましょう。
水草の余分な葉はカットして水槽外へ
生長しすぎた水草による環境悪化は間引きやピンチカットなどのトリミングで防ぐことができます。邪魔な葉や枯れた葉はハサミを使ってカットし、水槽の外へ出すようにしましょう。また、切れ味の悪いハサミを使って無理に水草を切り離すと、水草の細胞組織が破壊され、切断面から腐りやすくなってしまいます。切断面から新しい葉や根を出しやすくするためには、ステンレス製のトリミングハサミなどを使用して、きれいにカットするようにしましょう。