その1、不要な養分の発生を抑える
水草は根をはって養分を吸収しますが、水槽内に発生するコケは水中の養分を直接吸収して生長します。つまり、水中の養分を減らしてしまえば、コケは発生しにくくなるはずです。そこで、水中の養分を減らす方法ですが、マツモという水草を投入するという方法が簡単なのでオススメです。マツモは根を張ることなく、水中の養分を吸収してくれるので、コケ類の成長を阻止してくれます。
ただし、水草は養分を吸収して生長していくのでトリミングが必要です。その際に、水草の断面から染み出した養分で、糸状コケが発生してしまうことがあります。そのため、トリミングの際は茎の途中でカットするのではなく、節状の部分から折ることで養分が溶け出すのを抑制できるそうです。
マツモは植えても浮かばせてもOK
コケ取り屋さんのヤマトヌマエビ
石巻貝などの貝類もコケを食べてくれます
その2、エサの量を調整する
特別に肥料を入れたわけでもないのに、水中の養分が増える理由を知っていますか?
どうやら水中の養分が少ない水槽と、多い水槽の決定的な違いは、エサの与え方にあるようです。
エサが水中に浸かっている時間が長いと、その分水中に養分が染み出してしまいます。一度にたくさんのエサを食べられない熱帯魚を飼育している場合には、少ない量のエサを複数回に分けて与えるようにしましょう。水中の養分が増えすぎると、コケだけでなく水槽内に腐敗菌も発生してしまい、熱帯魚が病気にかかりやすくなります。
また、水草の成長を促進する液体肥料もコケを発生させる原因になるので、入れ過ぎには注意しましょう。コケが大量に発生すると、折角育てた水草が枯れてしまいます。
コケが発生することを防ぐには、水中の栄養分の管理が大切だということを覚えておいてください。
水草に付いたヒゲ状のコケ
まとめ
コケが発生する原因はいくつかあり、発生しないための対策も色々あります。現在の環境や飼育方法を見直し、適切な対処をすることでコケの発生を防ぎ、理想の環境を作り出すことができます。一度見直してみることをお勧めします。