水槽の水換えの基本
アクアリウムでは、フィルターと呼ばれるろ過器を水槽に設置し、アンモニアや硝酸塩といった有害物質を無害化するバクテリアの住みかを作ります。しかし、この「ろ過サイクル」が正常に働いていてもバクテリアでは分解しきれない有害物質が溜まってくるため、定期的に水換えをする必要があります。
水換えの頻度は水槽内で飼育する生体の数や、水槽を立ち上げてからどれくらい経っているかによって異なりますが、おおよそ1~2週間に1度が目安と言われています。水換えの際は全ての水を一気に換えるのではなく、1回につき水槽の1/3程度の水を換えます。
これは、水槽の水を全て入れ換えると重要な働きをするバクテリアがいなくなってしまうためです。また、急激な水質の変化は飼育している生体にも悪影響を及ぼします。
水槽の水換えの方法
一般的には、以下のような方法で水換えを行います。
(1)ポンプを使って水槽内の水を吸い上げ、吸い上げた水をバケツで受ける。
(2)バケツの水を捨てる。
(3)バケツに水道水を汲み、お湯を足して水温を水槽内の水の温度に合わせる。
(4)温度を調節したバケツの水に水質調整剤(塩素中和などのため)を入れる。
(5)バケツの水を水槽に静かに注ぐ。
所要時間は約15分ですが、ポンプをプッシュし続けたり重いバケツを運んだりする必要があるので、面倒と感じる人が多いのもうなずけます。
水槽の水換えを楽にするには?
電動タイプのポンプ
水替えをもっと楽にしたい場合は、自動ポンプを使うのがおすすめです。自動ポンプで水を吸い上げることで、手動でプッシュして吸い上げるのに比べて労力が大幅に軽減されます。新しい水を入れるときにも、自動ポンプを使えばバケツを持ちあげることなく水を足すことができます。
また、吸い上げた水をバケツで受ける場合は水を捨てるために重いバケツを持ち運ぶ必要がありますが、ポンプの先に長いホースを取り付け、ベランダやお風呂など水を捨てられる場所まで引っ張ればその労力も不要になります。重いバケツを運ぶのが億劫だという人はぜひ覚えておきましょう。
グッズを使って水槽・アクアリウムの掃除を楽に!
手間がかかると思われがちな水換えですが、自動ポンプや長いホースといった便利グッズを導入するだけでぐっと楽になります。普段の水換えでぜひ実践してみてください。