拾ってきたまま使っても大丈夫?
水槽に入れる流木や石類は、アクアリウム用に売られているものを使用するに越したことはありませんが、拾ってきたもので代用するのも可能です。ではなぜ、水槽用の商品の方が適しているかというと、目に見えない菌や寄生虫が付着している可能性がある自然界のものより、水槽用として売られているインテリアの方がきちんと消毒・殺菌処理が施されているためです。
しかし、言い換えれば気に入った拾い物のインテリアでもきちんと下処理ができれば水槽に使用するできます。拾い物の流木や石の消毒・殺菌方法は、まず煮沸消毒のためのお湯を鍋いっぱいに沸かします。流木や石の表面に泥汚れや苔が付いている場合は、事前にブラシで丁寧にこすり洗いしましょう。このとき、洗剤を使用するのは生体への影響を考えて避けておくのが無難です。
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安全に使用するには
鍋にお湯が沸いたら、流木を入れ1時間以上煮沸します。乾燥した流木の場合は浮いてしまうので、同時に拾ってきた石やその他の重石などを使用して流木全体がお湯に浸かるようにしてください。しばらく煮るとお湯が茶色く変化してきますが、これは流木のアクが染み出ている証拠なので、必要があればお湯を沸かし直してアクが薄くなるまで丹念に煮直します。煮沸が終わったら、バケツいっぱいの水道水に流木を沈め、流木から余分な空気と残ったアクを取り除きます。丸一日以上放置すると流木単体でも水に沈むようになり、これを流木の枕水化と言います。
流木をバケツの水に浸けて放置する際は、拾ってきた石も一緒に浸けておくと、石中の余分なミネラルを取り除けるので水質(ph)を大きく変化させずに済みます。
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まとめ
自然界に落ちている流木や石には、どのような菌や成分が染みこんでいるか分からないため、大切な魚たちに悪影響を出さないためにも入念な下処理を行ったのち、使用してくださいね。