マジックリーフを入れたブラックウォーター状態の水質画像
ブラックウォーターの特長
ブラックウォーターは通常の澄んだ水と比べて酸性度が高いだけでなく、水が軟水化しているという特徴を持ちます。水が軟水化するのには、腐植酸が水中のミネラル成分と結びつき、水の硬度を上げるカルシウムやマグネシウムなどの濃度が低下するためです。そのため、南米アマゾン川などの高度が低い河川に生息する種の熱帯魚にとっては、水槽の水をブラックウォーターに近づけることで非常に居心地の良い水質となります。
高い殺菌・消毒能力も
また、ブラックウォーターは酸の力で水中の殺菌・消毒ができるとも言われており、お魚の感染症や病気発生のリスクを下げ、治癒力を高めることもできます。そのため、アクアリウムショップなどでも、輸入されたばかりで体調が優れない個体などはブラックウォーター内で回復させていたりします。もちろん、自宅の水槽でも調子が悪いお魚がいればブラックウォーターで管理して回復を望むことが可能です。ただし、高度が高い水質を好む貝類やエビ類、多くの水草はブラックウォーターと相性が悪いことでも知られているため、水槽の水をブラックウォーターにする際は注意が必要です。
まとめ
一般的に、ブラックウォーターと相性のよい熱帯魚にはベタやディスカス、グラミーなどが挙げられますが、より詳しく相性を確認するのであれば知りたい長お魚の原産地を確認する方法が最適です。
いかがでしたか? 水槽の水をブラックウォーターにすると、熱帯魚が本来生息していた地域の水質に近くなるので、大切な熱帯魚をより健康に保つことができます。