エアレーションを行う意味
一般的にエアレーションを行う理由としては、酸素を水中に供給する目的で行います。淡水・海水共にエアレーションを行うことによって酸素欠乏を防ぐ役割があり、バクテリアを含め水槽内の環境を良い状態で維持出来ます。
水換え用の水にエアレーションを淡水は行わないが海水は行う理由
使用する水の温度にもよりますが、同条件下では酸素の含有量が淡水と海水とでは元々違います。海水は淡水に比べて溶存酸素量が約10%~20%少ないとされています。全く同じ水・水量で作った場合、海水の方が溶存酸素量が必然的に少なるためエアレーションを行うのです。
なぜエアレーションを行わない場合でも問題なく維持できるのか
簡単に言うと水槽内の環境によることが大きく飼育している魚のサイズ・量、サンゴ・イソギンチャク等の有無で大きく変わります。器材に関しては、プロテインスキマーの有無・外掛け式フィルターまたは外部式フィルターを使用しているかで変わります。そもそも飼育している生体が少なくプロテインスキマーを使用している場合は、水槽内の溶存酸素量が多いためエアレーション無しの水で換水しても酸素欠乏になりにくく、プロテインスキマー等で酸素供給を行っているため問題ないことがほとんどです。生体の数が多い場合も同様にプロテインスキマー等を使用していれば同様のことが言えます。
エアレーションを行った方がいい場合
生体数が多く外部式フィルターや水中フィルター等を使用しているケースは注意が必要です。器材で酸素供給があまり行われてない水槽では、水換えによって水質自体は良くなりますが、溶存酸素量が逆に減ってしまうケースがあります。一概には言えませんが、水換えをしたのに魚達が水面で苦しそうにしていたり、フィルター排水口の近くにいる場合は急激に酸素量が減った可能性があります。そう言ったリスクを減らすためにエアレーションを30分~1時間程度行った方がいいでしょう。
天然海水の場合はどうするのか?
溶存酸素量においては、天然海水は採取している場所・水深によって大きく変わります。一般的に水深が浅く大気に近いほど溶存酸素量が多く、海洋深層水等は少なくなります。また、水温が低いほど酸素は水に溶けやすく飽和状態になりやすいので、南方の海水は北方と比べ溶存酸素量が少ないと言えるでしょう。天然海水がどの場所で採取された物か分からない場合は、念のためエアレーションを行うことをオススメします。
エアレーション作業を省くことは時間短縮にもなるので、水換えのタイミングや飼育している環境に合わせて判断してもらえれば良いのでないでしょうか。
SK wrote it