実は意外に簡単!?卵生メダカ・クラウンキリーの繁殖|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

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実は意外に簡単!?卵生メダカ・クラウンキリーの繁殖

近年人気・注目度ともに急上昇の“日本めだか”の飼育!多彩な改良品種も登場し、また繁殖も簡単なことから単純な飼育だけでなく最初から繁殖まで念頭に置いて飼育を始める方もとても多いようです。一方、熱帯魚のほうの“メダカ”と言えばグッピーやプラティを筆頭にいきなり稚魚を産み繁殖も容易とされるのもいる一方、特異な生態や価格の高さから敷居の高さも感じさせる“卵生メダカ”と呼ばれるグループもあります。
今回はそんな“卵生メダカ”の中でも奇抜な色彩から飼育の難しそうに見えるクラウンキリーの繁殖を紹介していきます。

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クラウンキリーってこんなお魚

Epiplatys annulatus エピプラティス アニュレイタス

オス個体。尾ビレの柄がとても印象的

メス個体。オスに較べれば少し地味

フィンスプレッディングも派手な美魚です

 

クラウンキリーはアフリカはギニア・リベリア・シエラレオネあたりに生息するカダヤシ目の卵生種です。しましまボディー・青い目・尾ビレの柄が印象的な小型種で、英名では縞々模様から“バンデッド・パンチャックス”や、その火を噴いているような尾ビレのカラーパターンから“ロケット・キリーフィッシュ”と呼ばれるようです。販売・流通名“クラウンキリー”の“クラウン”は王冠(crown)ではなく、奇抜な衣装の道化師(clown)のほう由来。また近年、分類上の再編著しいグループなので魚類検索サイト・FishBaseで調べてみたところ、現在属名として有効なのは一般的に使われる“Pseudepiplatys(プセウドエピプラティス)”ではなくEpiplatys(エピプラティス)の方みたいです。

意外に早熟!?クラウンキリー

あれ?産んでる??

 

フルサイズで3cmちょっととか言われてるクラウンキリーですが、大きいサイズの流通はあまりなくショップでは全長で1cmちょっとぐらいの個体をよく見かけます。さすがにこのサイズではもう少し飼い込まなければ繁殖は無理・・とか思っていたのですが、砂利の水底でなんだか雌雄が集まって妙な動きを!。あれ?これ産卵してない??ということでウィローモスの付着した流木の入ったケースに何ペアか投入し、5日ほどして親魚を取り出し様子を見てみることに・・。ちなみに配偶行動ですがもっぱら砂利の方ばっかりで行い、ウィローモスにはあまり興味を示していませんでした。

あっさり成功!クラウンキリーの繁殖!

約10日後、稚魚みっけ!!

 

一応、孵化までに1週間程度との情報を得て経過を観察していたところ、10日目ぐらいで水面直下に稚魚を発見!全長で1.2mmぐらいとかなり小さいですが浮き草を追加で入れたら何やらつついて食べている様子。また孵化後1週間ほど経ち、若干サイズアップしてきたところで粉末タイプの稚魚フードを与えてみたら、ちゃんと食べていました♪。繁殖用のケースさえ用意できれば普通に育てられる難易度だなコレ。

約2ヵ月経過。お!ちゃんとシマシマしてきたじゃん♪

 

さて、今回は一見高難易度っぽいけど実は意外に簡単な卵生メダカ・クラウンキリーの繁殖を紹介しました。機会があればぜひ一度チャレンジしてみてくださいね♪

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