淡水カレイ
南米や東南アジアから輸入される複数の種があり、多くの種類で純淡水での飼育が可能です。また通常カレイ・ヒラメの仲間は孵化してからあの平べったいj形になるまで、普通の魚の形をした遊泳期間を持つのですが、近年“パプアニューギニア産淡水カレイ”の名前で流通している種は孵化・変態・着底までが非常に短く、良好な飼育環境下では卵胎生魚!?と勘違いするぐらいワラワラ殖えるとのこと。
淡水シタビラメ
これまた南米や東南アジアから輸入される複数の種があり、詳細は不明ですが同様に純淡水で長期飼育の可能な種があります。一見魚とは思えないヌメッとした体型・顔つきですが一瞬で底砂に潜ったり、はたまた勢いよく水槽から飛び出したりと意外なアグレッシブさも持っています。
ヌマガレイ Platichthys stellatus
「さすが海外には変わったお魚もいるよね」と思ったそこのあなた!日本にもヌマガレイがいますよ♪。分布域は日本海側は若狭湾から霞ヶ浦以北。最大サイズは通常40cm程度ですが稀に90cmクラスまで成長するものもあるという迫力の底物です。本種は産卵期に海へ降る生活スタイルを持ち、小さい稚魚のうちは若干の塩分を必要とするようですが、水面まで餌を食べに寄ってくるほど餌食いが良いので飼育自体も極端なシビアさは感じられません。『左ヒラメに右カレイ』の伝承通り本種も本来は背を上に見て右に目が付くのですが、地域により形質変異があり日本産のものは何故かほぼ左型だそうです。
飼育について
餌食いは悪くないお魚です。
入荷状態にその後の飼育成功の可否が左右されがちなグループで、ケース内にひっくり返っている個体や動きが緩慢・体が白濁している個体が散見される場合には購入を控えたほうが良いかもしれません。状態良く導入できれば見てくれに似合わぬ丈夫さを見せることが多く、長期飼育されている方も少なくないようです。餌に関しては冷凍アカムシを筆頭に目立つ色彩の人工飼料などを上手に拾い食いしますので、本種本位の飼育スタイルであれば難易度は低いと言えます。ただし本来は捕食性かつ極端な底性魚類のため、小型エビや小型魚、餌取りスピードの速いお魚との混泳は避けたほうが良いかもしれません。
さて、今回はなかなかに魅力的怪魚なカレイ・ヒラメの仲間を紹介しました。機会があればぜひ一度飼育・繁殖にチャレンジしてみてくださいね♪
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