イヌザメの生態
イヌザメはテンジクザメ目テンジクザメ科に属するサメで、体長は通常1mほど、最大で1.4mほどになります。人に危害を加えることはない極めておとなしい性格で、体も丈夫なため飼育に向いています。夜行性で、昼間は岩陰でじっとしていることが多いサメです。寿命は5年程度です。
飼育方法
水槽
イヌザメは泳ぎが得意ではないので、水槽の中には障害物となるものはあまり入れないようにしましょう。水温は26℃程度が適温です。白点病にかかりやすい性質があるため、水温の変化や水質の悪化には注意しましょう。水換えは月1回。水槽の半分以上の水を換えてください。
自然下では1mを超えることも少なくありませんが、水槽での飼育下ではだいたい1m未満の大きさに留まることが多いようです。そのため、稚魚の頃は45cm~60cm程度の水槽で飼育し、大きくなったら90cm水槽に移し替えましょう。
エサ
卵から育てることも可能
イヌザメは生体が購入できるほか、卵の状態でも販売しています。卵は孵化までに約3カ月程度かかります。孵化から1週間ほどはエサを食べませんが、その後はエサの匂いをかがせ、口まで持っていって根気強く与えると徐々に食べるようになります。
小さい頃の栄養状態がその後の成長に大きく影響するため、エサはイカの切り身などに加えて甲殻類をできるだけ与え、カルシウムを摂らせるようにしましょう。消化を良くするため、エサは一口サイズにカットしたものを与えてください。
イヌザメの稚魚は白黒のはっきりとした縞模様で、とても可愛らしい姿をしています。また、稚魚の頃からエサを口の近くまで持っていくことをくり返していると、人に慣れることもあるようです。
まさにペットな熱帯魚!
卵から飼育することができ、おとなしく観賞用にぴったりのイヌザメ。自宅でサメを飼ってみたいという方は、ぜひイヌザメの飼育を検討してみてはいかがでしょうか。