*ヒカリ体型 (例 東天光、銀河など)
画像は東天紅光メダカ
脊椎を軸に上下対称な形をしているメダカです。背ビレはしりビレと同じ形になり、尾ビレはひし形
になります。さらに腹部などにある虹色素胞(光沢を出す色素細胞)が背中に現れることで上から
見ると背中が光って見えるのもヒカリ体型の特徴です。繁殖は難しくはありませんが、脊椎が曲がる背曲がりといわれる奇形がやや誕生しやすいです。稚魚のころから低温飼育でエサの量に気を付けながら時間をかけて育てると背曲がりが出来にくいと言われています。
画像はヒレ長メダカ
*ヒレ長メダカ、スワローメダカ (例 松井ヒレ長幹之、風雅)
ヒレ長メダカ、スワローメダカともに体型は普通ですがヒレの長さや形が通常と異なります。ヒレ長メダカは背ビレやしりビレなど各ヒレすべてが伸長し、スワローメダカはヒレの一部分が突出するように伸長します。どちらもたなびくヒレは豪華で美しく、鉢での上見でも水槽での横見でも伸びるヒレを楽しむことが出来ます。ヒカリ体型でありながらヒレ長やスワローといった特徴も持ち合わせたメダカも誕生しているようです。
*マルコ体型 (例 流星、天河など)
画像は流星メダカ
金魚のらんちゅうのように背ビレが消失したメダカです。通常幹之メダカのような背中の光である体外光は背ビレで一度途切れますが、幹之メダカのマルコ体型流星は背ビレが無いため途切れること無く一本の光を背中に見る事ができる大変美しい種類です。背ビレがないぶん泳ぎが少しうまくはないらしく、繁殖も難しい場合があります。その場合はマルコ同士で繁殖させた中にでた背ビレがある普通体型のメダカと背ビレが無いマルコ体型をかけ合わせるとマルコ体型のメダカを繁殖、手元にのこしやすいそうです。
*ダルマ体型・半ダルマ体型(例 楊貴妃ダルマ、オロチダルマなど)
画像はダルマメダカスーパーミユキ
川魚らしい細長い体型がメダカにとっては通常の姿ですが、その名の通り、ダルマのようなまんまるころころのメダカが存在します。突然変異によって脊椎が癒着、結果寸詰まりのこの体型になったそうです。ダルマ体型と普通体型の中間である形のものは半ダルマ体型と呼ばれます。ダルマメダカは泳ぎがあまりうまくないためダルマメダカ同士の繁殖は普通体型のメダカより難しいと言われており、ダルマメダカを繁殖させたい場合は半ダルマメダカ同士で繁殖、その中からダルマメダカを選抜するという方法があります。加えて27~30度に水温を保つとダルマになりやすいようです。また、ダルマメダカは転覆病になりやすい一面もあるので冬場は室内飼育に切り替えるかヒーターを入れ加温してあげるようにしましょう。このようにダルマメダカ・半ダルマメダカは普通体型のメダカより気を遣う場面は多いですが、それを補って余りあるほど泳ぎ方や姿が可愛らしいメダカです。
まだまだ広いメダカの品種の世界
いかがでしたか?今回はメダカの体型を紹介しましたが、体色の表現や目の表現でもさらにメダカは改良が進んでいます。春夏のいまがまさに繁殖シーズンのメダカ!自分が生み出したい品種を夢見るもよし、極めたい品種の繁殖を続けていくもよし!改良メダカの可能性は無限大です。まずは把握しやすい体型からメダカの品種を知り、是非様々なメダカを繁殖させてみてくださいね♪
KN wrote it