Poechilia reticulata var ラズリーブルーグラス
群青の体を持つグッピー
選別交配・突然変異の固定化など愛好家の血と汗と涙、そして情熱の結晶である改良グッピー。極上に仕上がった個体は体の小ささと言うハンデを覆す衝撃的な印象を見る者に与えます。そんな改良グッピーの一品種・ラズリーブルーグラスは体が青く輝く“ラズリー因子”とブルーグラス由来の繊細な水色レース柄の尾ビレを持つ美しいお魚ですが、この“ラズリー”は“群青(ぐんじょう)”ぐらいの意味なんだとか。青いお魚に青を上乗せして名前がスーパーブルーとかウルトラブルーとかちょっとアレですもんね。と言うことでなかなかお洒落なネーミングセンスのラズリーブルーグラス・・ですがかなりの確率で“ラズベリーブルーグラス”とか呼ばれてる現実も。調べてみたらラズベリーの基本色って赤・黄・黒みたいよ?
Hyphessobrycon cyanotaenia ラピステトラ
青系色がとても美しい小型種です♪
ブラジルはジュルエナ川水系産の小型テトラで、白黒のコントラストと青系色のグラデーションが絶品な逸品。明るい色調の水草レイアウトに泳がせればとにかく“映える”お魚ですが、流通名の由来はパワーストーン界隈で最強の聖石と言われるラピスラズリー。古来より“瑠璃(るり)”と呼ばれ神聖視されている群青色の半宝石ですが、本種もその名を冠するにふさわしい色彩をまとっています。・・とここまで書いといて急に落とすようですが実は由来元が“ラピス(石)”“ラズリー(青い)”なので、この引用だと衝撃の『石テトラ』。まぁ誤引用と言うよりラピスラズリーを略称化した結果と思われますが、少なくとも日本では青い魚というのがイメージ的に伝わるから良しということで♪。欧米で伝わるかどうかは知らん。
さて、今回は見た目にふさわしい名前を対極的に戴いたラズリーブルーグラスと
ラピステトラを紹介しました。機会があればぜひ一度
観察・飼育してみてくださいね♪
TO wrote it