名は体を表す?アクアリウム界隈の“蛍(ほたる)”な生き物たち|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

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名は体を表す?アクアリウム界隈の“蛍(ほたる)”な生き物たち

見た目に形、体色色彩に因んだ名前が付けられている生き物はとても多いものですが、神秘的な発光で知られる“ホタル”の名を冠する生き物も結構います。実際どれぐらいホタルなのか?今回はそんなホタルな生物たちを紹介していきます。

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ディープレッドホタルテトラ Axelrodia risei

大人気の小型テトラです♪

カージナルテトラなどの“混じり”として入荷することの多い元祖ホタルテトラをさしおいて、ホタルテトラと言えば本種!というほどに普及した感のある極小美麗テトラ。上品な赤の発色が絶品な本種ですが、実は最高潮に色揚がりすると肝心のホタル柄が体色にまぎれて消えてしまう残念ポイント持ち。

ホタルテトラ Axelrodia stigmatias

元祖ホタルテトラはこちら!

色揚がりしてもホタル柄が消えないほうのホタルテトラ。本種?は光沢部分が黄色いものと赤熱した鉄のような赤色のものとがありますが、単純に成熟度や気分で色彩変化するだけなのか、はたまた厳密にいうと別種になるのかは不明。あと現地に採集に行った経験のある人から聞いた話ですが、現地の漁師さん曰く「黄色いのいる、赤いのいる。あと青いのもいる♪」らしい。マジかよ青ホタル!?。

ファイヤーテールホタルテトラ Hyphessobrycon montagi

幼魚と成魚で印象がらり!

2000年代初頭より流通しはじめた珍テトラ。こちらも“ホタル”の名の通り尾柄に強い光沢部分を持ちます。本種は成魚と幼魚の色彩変化が激しく、幼魚は体側に細い赤ラインが入り、また尾ビレの上下も鮮紅色に染まるため、成魚と比較すると別種のような印象すら受けます・・と言うか幼魚の方がウケが良いんですよねコイツ。

ホタルクリマタ Curimatopsis microlepis

マイナーですが掃除屋さん能力持ち!

観賞魚界は別として南米産の中・大型カラシン類としては非常に一般的な魚種であるクリマタの仲間。その中でも小柄な種の多いクリマトプシスの仲間には、尾柄に金色に輝くカラーパターンを持つものがいくつか知られています。正直知名度は低いグループですが、どうも藻類食性が強いようで糸状ゴケをシャクシャクついばむ様子は非常に可愛らしいものです。

ウミホタル Vargula hilgendorfii

鞭毛虫ではなく海産の貝ミジンコ類です♪

東京近郊でもいる所には普通に生息する海産甲殻類・ウミホタル。実は外海に面する砂地の湾部なら堤防の足元などでも簡単な仕掛で採集することができます。有名なその発光現象は小さな体ながら非常に派手で「おおっ♪」て言ってしまうこと請け合いですが、意外に飼育難易度が低いことや夜光虫と全然別物なことは知られていないもよう。採集時に「何やってんの?」「ウミホタル採集で」「今夜も波がピカピカしてキレイよな」「あ・・はい」という流れはいまだに様式美ですし。

ホタルエビ?

こんなエビが怪しい!?

前述のウミホタルを筆頭に海産・深海性の甲殻類は発光能力を持つものが少なくありませんが、淡水産となると“ホタルエビ”ぐらいしか聞きません。しかもこの“ホタルエビ”、実は種というより現象といった感じのもので、エビに対して致死性で発光能力を持つ細菌とのコラボイベントらしいです。ちなみにこの現象が起きるエビは淡水域に生息するヌマエビ・スジエビなど複数の種にわたるため、採集系の人なら気付かずにGETしている可能性があるかもよ♪。

 

さて、今回はアクアリウム界隈の“蛍”な名前の生き物たちを紹介しました。機会があればぜひ一度観察・飼育してみてくださいね♪

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