Physopyxis lyra ロックドラス
南米産の小型ナマズです♪
南米はアマゾン川やエセキボ川流域に分布する最大サイズ4cm程度と非常に小型のナマズの仲間。分類上は1mオーバーにもなる可愛い系巨魚・オキシドラスも含まれるドラス上科・ドラス科に属し、南米大陸とアフリカ大陸がつながっていた都合かアフリカのシノドンティスあたりと類縁関係にあるようです。硬い鱗板に覆われた上半身に釘バットのようにトゲトゲ棒状の胸ビレ・体側後半にはアジの“ぜいご”みたいな棘付き鱗の列を持ち、ドラス類としては常識的かつ一般的な魚のイメージとは大きく異なる姿をしています。生態は夜行性で普段は水草の茂みに絡まるように定位していることが多いようです。
Hara jerdoni ハラ・ジェルドニ
インドらへんの小型ナマズです♪
一方のこちらはインドやバングラディシュあたりに分布する、最大サイズも同程度という小型ナマズ。分類上はシソル上科・シソル科(ヒゲブトギギ科)に属し、ドラス科とはかなり遠縁みたいですが見た目はまさしく同種か同属種!。体側に鱗板を持たないのが大きな違いですが、体型・各部の形など本当によく似ています。生態についての詳しい情報は不明ですが、おそらくロックドラスと似たものと想像できます。ロックドラスと大きく異なるのは同科最大種の印象で、画像を見るだけでも衝撃!3m近い体躯とサメのような歯を持ち“ガンジスの人食い魚”とか呼ばれる怪魚バガリウス・ヤレリだったりします。
飼育について
他人の空似にも程があるYo!
入荷頻度はハラの方が一般種と感じるほど多いのに対してロックドラスはかなり少なく、興味があるなら即GETといった感じ。珍怪魚感の強いこの2種、実はかなり丈夫で一般的な熱帯魚飼育が出来るセットであれば簡単に育成できます。フルサイズを考えると小型カラーシュリンプやボララス等の極小魚との混泳は避けたほうがよさそうですが、
餌がしっかりいきわたるように管理できればスイスイ泳ぎ回るタイプの小型魚との相性も悪くありません。本種本位だと動きがあまりに少なくてアレですが、時々姿を見せる魚っぽくない怪魚がいる水景というのも、なかなか面白い楽しみ方ではないでしょうか。
さて、今回は離れた産地でそっくりに進化した怪魚、ロックドラスとハラ・ジェルドニを紹介しました。
機会があればぜひ一度飼育にチャレンジしてみてくださいね♪
TO wrote it