厄介なスネールを退治!アクアリウムのお役立ち生物たち|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

厄介なスネールを退治!アクアリウムのお役立ち生物たち|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

メイン画像

厄介なスネールを退治!アクアリウムのお役立ち生物たち

ちょっとだけなら見ようによっては水景の彩り・・だけど大抵それじゃ収まらない“爆殖系”の小型巻貝。虫食い穴や黒化など、これらによる食害は水草の種類によっては決定的な見栄えの低下を招きます。もちろん網で掬って駆除するのも一つの方法ですが、増えすぎているケースでは効果が見えにくいことも・・。ということで今回はそんな存外厄介な小型スネールを退治してくれるお役立ちな生物を紹介していきます。

記事サムネイル

アノマロクロミス トーマシー Anomalochromis thomasi

アフリカはシエラレオネ、リベリア、ギニアあたりに分布する河川産小型シクリッド。貝類駆除要員として非常に
著名かつ効果もバツグンで、試してみた感じでは90cm水槽でも1~3匹いれば十分といった雰囲気。色彩も地味ということはなくかなり綺麗なお魚ですが、サイズ・気性・食性的に極小魚や小型エビとの相性があまり良くないのが玉に傷。

アベニーパファー Carinotetoraodon travancoricus

インド南西部、スリランカあたりに分布する淡水フグ。フグ類最小種としても知られ、全長も最大3cm止まりと
非常に飼育しやすいサイズということもあり本種主体で飼育している方も多いかも。他の多くのフグ類と同様
に巻貝を含む固着生物を好み、サカマキ貝などの殻の固くない貝はバシバシ駆除してくれます。ただこれま
た他のフグ同様に甲殻類を好むため小型エビとの混泳がほぼ無理。小型魚との混泳も意外と気が強いこともあり、ヒレを齧られる個体が出るのが許容できるのなら可・・といった感じ。実はフグって結構“猛魚”なんですよね。

バジスバジス Badis badis

タイ、マレーシアあたりに分布する、貝駆除所要員としてアクアリウム界隈ではかなり有名なお魚。何だかもっ
さりした挙動をしており、エサを与えても視認してから食いつくまでに常にワンテンポ遅れるマイペースな面が
あります。いつ働いてんのか分かりにくいのですが、口に入るサイズの貝なら結構処理してくれるようです。

ドワーフボティア Ambastaia sidthimunki

チャオプラヤ川やメコン川あたりに分布する“寸胴”型ドジョウ。くっきりした白黒柄とチョコチョコした泳ぎが可
愛らしく、観賞目的での人気も高いお魚ですが実は結構貝を駆除する能力が高いんだとか。尖った口先で中身をチュッチュやる図が容易に想像できますが、どうも近縁種であるクラウンローチをこの用途に使っているメンテナンス業者もあるらしく、このタイプのドジョウは同様の習性を持つ可能性も・・。

スネールキラースネール Clea(Anentoma) helena

タイ、マレーシア、スマトラ島あたりに分布する肉食性の小型巻貝。黄色と黒のシマシマ柄をしており、見た目
も少しお洒落な感じがします。潮干狩りやマリンアクアリウムでおなじみの“ムシロガイ”の仲間で習性も同様に
固着生物や死骸を始末する“掃除屋”で、英名もそれらしく『アサシン・スネール(始末人巻貝)』らしく、貝類
に対しての働きはなかなかのものがあります。

ヒラタビル  Glossiphonia

一見枯れて葉脈だけになった水草のように見える薄っぺらい形の“ヒル”の仲間。休息時は某海外製グミキャン
ディーのような硬い質感ですが、餌を探す時には細長く変形し、貝類の中身を器用に吸い出して退治します。
ショップではあまり見ない生物ですが、通販等ではたまに販売しているところを見かけます。

さて、今回は存外厄介な爆殖系小型スネール退治にお役立ちなアクアリウム生物を紹介しました。混泳相手
との相性を考慮しながら上手に活用してみてくださいね♪

 

TO wrote it