エンゼルフィッシュについておさらい
エンゼルフィッシュは、日本では人気が高い熱帯魚の一種です。他の小型熱帯魚とは対照的なその美しい姿や知名度の高さから、多くのショップでは「初心者におすすめ」や「飼いやすさNo.1」などの宣伝文句とともに販売されていますが、実はエンゼルフィッシュを飼う上でいくつか注意しなければいけないポイントがあります。
まず、エンゼルフィッシュは、本来南米アマゾン川に生息する種のため、日本で販売されているものの中には原産地から輸入されたワイルドものと日本で養殖されたブリードものに分類されます。輸入で日本へやってきたエンゼルフィッシュは、輸送時に多くのストレスが加わり、日本で店頭に並ぶときには既に弱ってしまっている場合があるので、もし店頭にワイルドとブリードがいればブリード個体を選んでおくのが無難です。
飼育のポイント
ダイヤモンドプラチナエンゼル
飼育では、他の熱帯魚に比べて特別な機器やアクセサリは必要ありませんが、唯一注意しなければならないのが他の熱帯魚と混泳させないという点です。エンゼルフィッシュは、稀に「穏やかな性格」という宣伝文句とともに売り出されていますが、実はその逆で、非常に縄張り意識が強く気性の荒い種類に分類されます。そのため、自分より小さな熱帯魚を餌だと思い食い付いてしまったり、同種族間においても突き合いをしてしまう可能性があります。また、エンゼルフィッシュは稚魚の状態では数センチと小さなサイズで販売されるのがほとんどですが、成長すると10 cmを超える大きな個体となるものも多く存在します。
まとめ
ブルーエンゼル
そのようなことから、エンゼルフィッシュを飼育する際は必ず「多種と混泳させない」、複数飼育する際は隠れ家になるような水草やアクセサリを設置することを忘れないでおきましょう。