入門種ともいうべき水草「アヌビアス・ナナ」
水草の中で最も代表的であり入門種ともいえるのが「アヌビアス・ナナ」です。アヌビアス・ナナはアフリカ産の水草で、陰性植物のため光が少ない場所でも生長します。とても丈夫な水草なので、根づかせるための特別な管理は必要ありません。
肉厚で大ぶりな葉はレイアウトの中心としても映えるため、初心者に限らずアクアリウム愛好家から大きな支持を得ています。生長が遅いのが難点ですが、初心者ならアヌビアス・ナナを選んでおけば間違いありません。
流木に活着させて楽しむこともできます
「ウィローモス」の人気の理由はモフモフ感
日本にも生息するミズコケの一種として知られる「ウィローモス」は、水槽内の岩や流木などに活着することによって自然観や古さ、時間の流れを表現できる水草です。育てやすく、値段も比較的安く、独特のモフモフ感が魅力的なことから、アクアリウム愛好家の間で非常に高い人気を誇っています。
なお、ウィローモスにはいくつかの仲間がいます。その中の1つに南米ウィローモスという種類があり、こちらは育てやすいウィローモスと違って、高CO2添加や高光量が必要だったり、水質に気を遣わなければいけなかったりするので、購入の際には注意が必要です。
美しい葉が特徴の「ハイグロフィラ」
「ハイグロフィラ」は、ライトグリーンの美しい葉を持つ水草として知られる有茎草です。CO2の添加が必要なく、照明も20Wが2灯あれば十分。熱帯魚のいる水槽であれば肥料も要らないという、初心者でも育てるのが楽な水草として知られています。
逆に、あまり環境が良いと成長し過ぎてしまうという贅沢な悩みも。他の水草の生長を妨げる原因になってしまう可能性もあるため、適度にトリミングすることが重要です。それ以外はほとんど手間がかからない水草なので、こまめに世話ができないという初心者の方は、まずハイグロフィラから始めてみてはいかがでしょうか。
まずは育てやすい水草から始めよう
今回ご紹介した水草以外にも、まだまだたくさんの種類の水草があります。初心者の方は、まず今回ピックアップした水草を育てることから始めましょう。だんだんとアクアリウムに慣れてきたら、自分の好みに合った水草を見つけ育てていけるといいですね。