繁殖が容易なプラティ
プラティは、南米地方に分布するメダカの仲間の熱帯魚です。水質や餌にも細かな制限がなく、初心者でも飼いやすい品種として多くのアクアリウムショップで販売されていますが、プラティについての知識を持たずに飼育してしまうと、思っていた以上に匹数が増えてしまって手が付けられない・・・といったトラブルが起こる場合もあります。
でも、注意点も・・・
メダカの仲間に分類されるプラティですが、子どもを産む際はグッピーなどと同じく卵胎生です。卵胎生とは、メダカのように水草に卵を産み付けるのではなく、メスのお腹の中で卵をふ化させ、稚魚の状態で出産を行う生体を指します。
メスは成魚になると年中を通して早くて数週間に1回のサイクルで出産を繰り返すため、水質が安定していると初心者が思っている以上に早い期間で匹数が爆発的に増える場合もあります。
こうした事態を防ぐためには、出産ができるメスの匹数を減らしたり、産まれた稚魚が隠れられる水草やアクセサリを少なくしてしまう方法があります(水槽内を弱肉強食の世界にします)。
オスとメスの見分け方
プラティのオスメスの見分け方については、まず体格差やお腹の膨れ具合で判断しましょう。多くの卵や稚魚を抱えているメスは腹部がぷっくりと膨れているのが特徴で、反対にオスは年中を通してスマートな体格で腹部の膨らみが目立たないのが特徴です。また、卵胎生の熱帯魚の特徴として、オスは尻ビレ(胸ビレのやや後方にあるヒレ)部分にゴノボディウムという棒状のヒレを持ちます。これは、オスの繁殖器官でプラティのオスメスを見分ける際に非常に役に立つので、覚えておくとよいでしょう。またメスの尻ビレは三角形です。
まとめ
性格が温厚で餌への食い付きがよいことでも知られるプラティは、他の熱帯魚とも混泳しやすい品種です。また、水質が安定し十分に餌を与えてあげられれば年中を通して出産を繰り返すので、初心者でも育てがいのある品種です。この機会に、ぜひかわいいプラティの飼育を検討してみてくださいね。