リサーチしていて気が付いた!「あれ!?」な名前のお魚3選|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

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リサーチしていて気が付いた!「あれ!?」な名前のお魚3選

和名・英名・学名・俗称。古今東西生き物の名前・呼び名も本当に様々ですが、もちろんお魚も例外ではありません。記事のネタを集めていると当然そういったモノに触れる機会も多くなるのですが、今回はその過程であらためて「!?」と思ったものを3つほど紹介していきます。

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その1・あの定番ネタはもう使えないのか!?

(写真・オイカワ)雑魚(ざこ)は卒業しました。

幕末・明治期、来日した海外の収集家や研究者によって多くの生物がヨーロッパに紹介されていた折、「コノヲサカナハ何テナマエナノ?」「雑魚(ざこ)だべ。ざ・こ!」とかいう小話的な流れでおそらく属名が“Zacco(ザッコ)”になったオイカワですが、今は同じ川魚の“ハス”により近縁という分類上の変遷により学名が“Zaccoplatypus”から“Opsariichthys platypus”に変更されているもよう。まあ非常によく似た形態のお魚ですからこの変更には納得ですが、面白いネタなので“Zacco属”じゃなくなっても“Zacco(雑魚)”の話は今後も語り継がれてほしいものです。

 

その2・素敵なネーミングセンスをお持ちで・・

(写真・スキャットファーガス)命名者を全力で殴る権利をやろう。

非常にかわいい汽水魚・スキャットファーガス。ミドリフグやアーチャーフィッシュにも負けないポピュラーな汽水魚・スキャットファーガス。そして和名もなんてかわいい“くろほしまんじゅうだい”。でも属名“Scatophagus”はなんと“ウ○コ喰い”の意味(凹)。なんでも桟橋で用を足すと真っ先に集まってきて美味しそうに食べる習性から付いた属名らしいのですが、和名が“食べ物”なだけに絶妙に不憫なネーミングに感じられます。本種には関係ないですが高級馬糞ウニ的なあれですな・・とか書いてたら思い出した!スキャットファーガス君も成魚は食用としての需要があったんだった凹。

 

その3・え!誤植じゃないのかよ!?

(写真・ラミレジィ)少し知ってる人にこそ大盲点!

南米産小型シクリッドとしてはアピストグラマ類と並ぶメジャー種であるラミレジィ。過去に何度か属名の変更も経験し現在はご存知の通り“ミクロゲオファーガス ラミレジィ”となっているはず。んで学名の意味を察すると“小さい(micro・ミクロ)”“土喰い(geophagus・ゲオファグス)”“男性のラミレス氏(ramirezi・ラミレジィ)”になるはずですが・・・なんと“micro”じゃなくて“mikro”。さらにどうも記載時、両方の綴りで提案されてて“mikro”の方が謎採用されているらしい。「意味通らないじゃん!」てなるけど学名ってその『種』が特定できる符号として機能していれば良いので、鳥の『アカヒゲ・コマドリ』の例もあるようにこの程度では訂正や変更もないとのこと(もちろん分類や系統上の新見地等で一気に変わる場合もある)。ということで本件は『K』が正解のため図鑑等で見かけても「誤植発見!」とかはしゃがないように。

 

さて、今回はネタ捜索していて気が付いた、ちょっと「あれ!?」なお魚の名前を紹介しました。機会があればぜひ雑談のネタに活用してみてくださいね♪

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