ホテイアオイ Eichhornia crassipes
驚くことに水草・エイクホルニアの仲間
広く世間一般に“ホテイ草(ほていそう)”と呼ばれているこの浮き草、正式な和名は『ホテイアオイ』と言います。“ホテイ(布袋)”は恰幅の良い笑顔イケメンな七福神・布袋様に由来する粋な和のネーミングですが、実は南米原産で冬がダメなのもそのせいなんだとか・・・。きれいな薄紫の花が咲くことでも知られており、その開花期の見た目から英名は“ウォーターヒヤシンス”と言うそうです。
あなたの知らない“ホテイ草”の真実
陸化すると葉柄の形が変化!
プカプカ浮いてるのが一般的なイメージのホテイ草ですが、野外環境は様々。岸辺や水位の低下で土壌に根を張ると、不必要になった玉状の浮嚢は細長い葉柄に変化!。沖縄旅行の折、川辺で見かけたホテイ草の違和感の原因はこれだったのかも・・・。
陸化形態は驚くほどデカい!
土壌に根を張り陸上化したホテイ草は、葉の形が変化するだけでなく草丈もグングン成長し最大160cm程度にまで生長するのだとか。前知識がなかったら確実にホテイ草だって気付かねーレベルだなコレ。
水中に実がなるとか驚き!
が咲いて枯れた後、なぜか花の軸がクニャッ♪とねじれてしまうのが不思議だったのですが・・・、何と!ねじれた軸によって水中に沈んだ花の跡に果実が出来て種をばらまくらしい。落花生(ピーナッツ)の水中版を思わせる変わった繁殖戦術ですよね♪
ホテイ草”の利用価値
ホテイ草で家具!??
当然アクアリスト、特にメダカの繁殖をされている方々にとっては日よけのための浮き草や『産卵床』として利用されますが、変わった利用方法として、なんと『家具』の材料としての需要があるのだとか。特にアメリカはフロリダ界隈では“ウォーターヒヤシンス家具”ブランドとして確固たる人気を築いているとかいないとか(調べてみたらすごくお洒落でびっくり!)。また一方、水路などで猛烈に繁茂し利水を損なう害草という側面も持つホテイ草ですが、その一見アントシアニン豊富そうにも見えるフッサフサの根が発揮する物理・生物ろ過能力は極めて高いようで、「動向に要注意な外来種を使うべきではない」という意見もあるものの、有機汚染度の高い水域の水質改善のために利用する試みもあるようです。
さて一番の疑問
葉っぱに柄の入る“斑入り(ふいり)”品種
ホテイ花 綺麗だが一日で枯れるのだッ!!
とても綺麗だけどすぐ枯れるちょっと残念なホテイ草の『花』ですが、これだけ普及していたら「別の花色の品種とかあるだろ?」と期待していたのですが、検索かけてみてもヒットしないのですよ。唯一ヒットしたのは赤紫の花なのと葉に白い柄が入る“斑入り(ふいり)”のみ。斑入りは品種ですが、赤紫の花が固定された品種なのかは結局分からずじまい。また農大院卒の知人に聞いてみたところ「植物の種類的に白花は稀に出るんじゃないかな」とのこと。やっぱり真面目に改良されていないみたいですねコレ。
一日花だから改良意欲がわかなかったんでしょうかね~?
さて、今回は金魚・メダカ界隈には欠かせない、あの浮き草“ホテイ草”について掘り下げてみました!根性・
機会があればぜひ一度花色改良にチャレンジしてみてくださいね♪
TO wrote it