飼育に必要なもの

■ケージ■
カエルが脱走しないように、また乾燥を防ぐ効果もあるためできればフタの付いた水槽やプラケースなどを用意しましょう。サイズは大き過ぎる必要もないため、飼うカエル3匹分以上の広さがあればOKです。

■床材■
ウールマット、カエル用のソイル、水苔等、水に強く保水性のあるものを用意します。
新聞紙などの紙類はカエルを輸送する際には使用できますが、水でふやけてしまうため飼育用の床材としては向きません。カエルは身体を土に埋めることが大好きなのでソイルだと喜びますが、頻繁に洗えて管理がしやすく清潔さを保ちやすいウールマットもオススメです。

↑こんな感じで、ソイルを使わなくてもけっこう自分で住み良い位置に落ち着きます。

■エサ■
カエルのエサと言えば昆虫のイメージが強いですが、最近はツノガエルのための人工の固形飼料や練り餌が開発されておりそれらで飼育することも可能です。人工のエサを食べるといえど、やはり肉食の生き物であることには変わりは無いのでその他にはコオロギやメダカや小赤(小さい金魚)などのエサが向いています。

■ピンセット■
カエルは動いているものにしか興味を示さないので目の前でエサを揺らしてあげる必要があります。その時に素手であげてしまうと簡単に噛みつかれてしまうので(大きいカエルに噛まれると痛いです！)先の丸いピンセットや菜箸を使用しましょう。

■パネルヒーター■
ツノガエルの飼育に適した室温は、種類によって若干異なりますが約23～28℃が好ましいとされています。そのため冬場などやむを得ず低い室温下で飼う場合はケージの下にパネルヒーターを敷いて保温をしてあげましょう。ケージ全体にパネルヒーターを敷いてしまうと温まり過ぎる可能性があるので、カエルが好きな温度の場所に行けるよう半分～1/3の面積にパネルヒーターを敷きましょう。

■霧吹き■
ツノガエルは丈夫ですが乾燥にはめっぽう弱い生き物です。しっかりと湿度の保てる場所で飼育するのであればあまり必要ありませんが、乾燥しやすい場所で飼う場合は一日1～2回霧吹きをして湿度を保ってあげましょう。

飼育の準備

さてこれで飼育に必要なものは揃いました！
ツノガエルの飼育環境は簡単に準備することができます。

まずはケージに床材を入れて水で湿らせてあげましょう。ウールマットの場合は厚みと同じくらいの高さに水を張り、ソイルの場合は乾燥した粒が無くなるくらいまで水を湿らせましょう。あとはそっとツノガエルをケージに入れるだけ！寒い季節の場合はパネルヒーターの電源を入れて温めてから放しましょう。

日頃のお世話

↑エサやりはカエル飼育の楽しみの一つ。カエルのサイズに合わせてエサの大きさや量を調整します。

■エサやり■
ツノガエルのエサをあげるタイミングは、グッピーなどとは違い毎日あげる必要はありません。そして、カエルのサイズやエサの種類によっても若干量や頻度が変わるため調整が必要です。目安としては500円玉サイズの小さな子供のカエルは2～3日に一度、5～6㎝の個体は3～4日に一度、10㎝前後の個体は週一で、大人のカエルは数週間に一度という具合で調整をします。先述のように、毎日エサを与えなくて良い代わりに明確なエサの量や頻度は定められていないため、初心者の方はショップ店員に確認しながら飼育するのが良いでしょう。

■床材の掃除■
こちらも毎日掃除する必要はありませんが、ウールマットを使用して飼育する場合はマットが汚れたらマットを水洗いして水も取り換え、ソイルを使用する場合はソイルがアンモニアを吸着してくれるので落ちているフンを取り除きながら1～2ヵ月に一度ソイルを取り替えます。

■霧吹き■
乾燥する場合は毎日1～2回霧吹きをして湿度を上げてあげましょう。

基本的にはツノガエルのお世話はこれがメインになります。あとは、エサを与えすぎると消化不良になるため与えすぎに注意することと、体に脱皮の皮が残っている時は乾燥して張り付く前に優しく水で洗い流してあげましょう。(カエルも脱皮するんです！）

いかがでしたでしょうか？
見た目そのままにのんびりと飼うことができるカエルの魅力をお伝えできていれば幸いです。ツノガエルは色々な種類やカラーリングがあり、まさに一期一会の出会いを大切にお気に入りの子を見つけて飼育していただければと思います。エサを毎日あげないなど、他の生き物と違う飼育の感覚に戸惑うこともあるかもしれませんが分からないことは身近な飼育者やショップ店員に気軽に聞いていただきながら、一緒に楽しいカエルライフを送りましょう！

YT wrote it