スネールだけじゃない！知らぬ間に水槽に現れる厄介者たち

2019年2月1日更新

飼った覚えなどないのに、いつの間にか水槽に現れている厄介者たち……。一般にスネール（巻き貝）がよく知られていますが、実は水槽に勝手に繁殖するのはスネールだけではありません。今回はそんな「水槽の厄介者たち」の生態と対処法についてご説明します。

水槽に知らぬ間に発生しやすいのは、スネール、ヒドラ、水ミミズ、プラナリアなど。以下では、それぞれの生き物の特徴について説明します。

スネールとは巻き貝の総称です。一つの卵から無数に発生するため、1匹見かけたら多数いると思っていいでしょう。繁殖力が強いため、放っておくと大量発生します。

イソギンチャクの仲間で、体長1ｃｍほどの身体に触手が生えています。稚魚や稚エビを食べてしまうので、発生していたらすぐに駆除しましょう。

糸状の小さな生き物で、水質が悪化すると大量発生します。放置するとガラス面がびっしり水ミミズで埋め尽くされるなどということも起こり得ます。

白～茶色の平たいナメクジのような生き物です。特に害はありませんが、身体がちぎれてもそこから再生して個体を増やす（クローン増殖）ため、どんどん増えてしまって気味が悪い思いをします。

画像はプラナリア

どの生き物も、たいてい購入した水草やソイルに卵がついていたり、エサに混じっていたりすることで水槽内に持ち込まれます。もちろん販売店でも駆除作業を行っていますが、それでも駆除しきれないものが水槽内に侵入してしまいます。

侵入を予防するには、水草に付着生物などを落とす薬剤を使用し、前処理をしてから水槽に入れると良いようです。ただしそれでも侵入を防ぎきれない場合があるので、あらかじめ発生時の対処法を覚えておいて、発生したらなるべく早く駆除するようにしましょう。

それぞれの生き物の発生時の対処法は以下の通りです。

スネールは放っておくと大きくなるので、小さいうちに駆除してしまいましょう。発見次第ピンセットでつまみ出すか、抵抗がなければ指でつぶします。つぶしたスネールは魚のエサにもなります。

駆除用の薬剤を投入して駆除します。

画像はプラナリア駆除剤

水を濾過することで駆除できます。また、水質の悪化によって発生するので普段から水質をキレイに保ちましょう。

厄介者たちは水槽の景観を損なうだけでなく、飼育している生体に害を及ぼすこともあります。発生した時は放置せず、速やかに対処するようにしましょう。