■元気な親グッピーを水槽に入れよう!■
繁殖が簡単なグッピーですが、元気な稚魚を産んでもらうためには親グッピーのコンディションも大切です。病気になっていない元気で若いグッピーを選び、しっかりと餌を与え体力を付けさせてあげましょう。メスをよく追いかけるオスのグッピーの方が繁殖が上手くいく場合が多く、またオスのグッピーはしっかりと太ったメスのグッピーを好むようです。
↑水槽を観察していると、オスのグッピーがメスを追いかける様子が見られます。
■親グッピーの妊娠を見極めよう!■
オスとメスが両方揃ったグッピーを水槽に入れると1か月もすればその間に交尾が行われて繁殖が始まります。交尾が行われていない、もしくは繁殖までの日数がまだ多いメスは身体が細く胴体が膨らんでいませんが、無事に交尾の行われたメスのグッピーは日が経つにつれ胴体が丸くなりお腹の一部に黒い色が付き始めます。このお腹の黒い部分はよく「妊娠マーク」と呼ばれており、この
黒色の部分が段々濃くなり稚魚が生まれる数日前になるとお腹の中の稚魚たちの目が透けて見えるようになります。確実に稚魚を増やしたい場合は、このタイミングで「産卵箱」や「隔離ケース」に妊娠中のメスグッピーを移してあげましょう。
↑お腹が大きくなり「妊娠マーク」が出てきたメスのグッピー
↑アルビノのグッピーの場合は「妊娠マーク」が黒色にならずオレンジや黄色になる
なかなか繁殖してくれない・・そんな時の対処法は?
■グッピーの歳が若すぎるor歳を取りすぎていないか?■
グッピーの繁殖適齢月数は生後4~6か月と言われており、あまりにも小さなグッピーや何度も出産を繰り返し歳を取ったグッピーは繁殖することができません。(中には生後2か月くらいで繁殖を始めるグッピーもいます)
また、歳を取ったグッピーの繁殖は産まれてくる稚魚の病気のリスクが高まる場合もあるので繁殖を繰り返し歳を取ったグッピーは無理に繁殖をさせずに別の水槽に入れて老後を過ごさせてあげましょう。
■親と一緒にしない■
産まれそうだった稚魚や産まれたはずの稚魚がいなくなってしまった・・
そんな場合はもしかすると親グッピーが食べてしまったのかもしれません。親グッピーは稚魚が産まれた瞬間に食べてしまうことがあるため、稚魚をみんな無事に育ててあげる場合はメスグッピーが出産を始める寸前から産卵箱に隔離して、産まれたら親のメスグッピーだけ元の水槽に戻しましょう。
■グッピーの相性■
グッピーにも個性があり相性の合わないグッピー同士はなかなか繁殖をしてくれないこともあり、同じ水槽に新しくグッピーを入れてあげると繁殖を始める場合があります。また、上手くいかない場合はオスを少しだけ多く水槽に入れてあげると繁殖しやすくなるようです。
■水質の改善■
グッピーは熱帯魚の中でも比較的弱アルカリ性に近い水質を好むため、できれば水質は中性~弱アルカリ性になるように保ってあげましょう。水が古くなるとグッピーたちの元気がなくなり病気になりやすく、グッピーは新しい水を好むため少なくとも一週間に一度は1/3~1/2の量の水を換えてあげましょう。また、水換えの刺激により稚魚が産まれやすくなることもあります。
■病気をチェック■
グッピーのお腹が大きくなっているはずなのになかなか稚魚が産まれてこない・・そんな時は病気と稚魚の妊娠のお腹の膨れのどちらなのかをチェックしてみましょう。熱帯魚の病気の中には腹水病と言うお腹に水が溜まったように腫れてしまう病気があり、お腹が不自然に膨れていたり赤っぽくなっている場合は稚魚の妊娠ではなく病気の可能性があります。また、上から見た時にお腹だけが不自然に膨らみ鱗が松ぼっくりのように逆立っている場合も病気の可能性があるため、おかしな兆候が見られた時は早めに対処してあげましょう。
いかがでしたでしょうか?
グッピーは一度の出産で多い時には100匹近く稚魚を産むこともあるとても賑やかで可愛らしい熱帯魚です。稚魚が無事に産まれた場合は一週間ほど産卵箱で飼い、出来るだけ早めに産卵箱から出して大きな水槽に移してあげると健康にすくすく育って元気に泳ぎ回る姿を見せてくれます。宝石のように綺麗なグッピーたちの神秘的な繁殖にぜひチャレンジしてみてくださいね!良いアクアライフを!
YT wrote it