アルビノのお魚って?
アルビノとは、色を生成することのできるメラニン色素が無い状態を言います。アルビノはスペイン語もしくはポルトガル語の表現で、日本ではアルビノは先天性白皮症・先天性色素欠乏症・白化現象と呼ばれています。多くのアルビノはからだが白色やクリーム色などの薄い色をし、目は毛細血管が透けて赤く見えます。色を作り出すメラミン色素を作るための物質であるチシロナーゼという酵素があるかないかでアルビノは更に以下の二種類に分けられます。
T+(ティープラス)【チシロナーゼポジティブ】
メラニン色素を作り出す酵素チシロナーゼを多少持っているアルビノ
T-(ティーマイナス)【チシロナーゼネガティブ】
メラニン色素を作り出す酵素チシロナーゼを全く持たないアルビノ
T-よりT+のほうがより白く見える場合が多いです。
画像はリアルレッドアイ トパーズ
アルビノ・白変種との違い
白変種は色素の減少によって白い状態で、魚ではプラチナや白変、両爬虫類ではリューシスティックと呼ばれることがあります。白変種は外見からしばしばアルビノと混同されますがメラニン産生能力はあるので、アルビノの目が赤く透けるのに対し、白変種では通常通り黒くなります。ちなみに、ウーパールーパーと聞いて多くの方が想像するピンクのからだに黒目の姿は白変種(リューシスティック)です。本来ウーパールーパーは黒っぽく、マーブルとして売られているものが本来の色に近いと言われています。
アルビノのお魚は弱い?
一般的に「アルビノは弱い」というイメージがあります。そのイメージから飼育を避けていた方もいるかもしれません。アルビノは視力が弱く、また、白い体表も紫外線に弱いと言われているためと思われます。さらに、多くの自然下では白いからだは目立ち、捕食や攻撃の対象になりやすく長生きしづらいということもこのイメージに繋がっているでしょう。しかし飼育下では特別弱いということはありません。確かに視力は弱いですが魚はエサを食べるときは視覚より嗅覚に頼る部分が多いため、目の前にエサを落としさえすれば他の魚と変わらず食べてくれます。また、水槽のなかで他の通常魚種に襲われやすいということもありません。
通常の魚を飼育するときとアルビノ種を飼育するときでやることに変わりはありません。同様に飼育は可能です!
水槽を華やかにしてくれるミステリアスなアルビノ種も是非泳がせてみてくださいね!
KN wrote it
画像はアルビノセネガル