パイロットフィッシュとは?
パイロットフィッシュとは、水槽立ち上げをした際、最初に投入する魚のことです。というのも、アクアリウム水槽は水や砂利、水草を入れれば準備OKというわけではありません。水槽の水を綺麗に保つために、食べカスや糞などを分解してくれるバクテリアを発生・定着させることが、非常に重要なのです。
そこで出番がやってくるのがパイロットフィッシュ。バクテリアを早く定着させるのに必要な糞やアンモニアを排出する役割を、パイロットフィッシュは担っているのです。
パイロットフィッシュはどれくらい必要?
最初に水槽に入れるパイロットフィッシュはどれくらいの数が適切なのか、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。パイロットフィッシュをたくさん投入すれば、それだけバクテリアの餌となる多くの排泄物が出て良いと思いがちですが、バクテリアも一度に全ての排泄物を食べることはできないため、あまり排泄物が多いと水質を悪化させる原因となってしまいます。
そのため、水槽サイズにもよりますが一般的な60 cmの水槽であれば、投入するパイロットフィッシュの数は5~10匹程度が最もバクテリア繁殖に良いといえるでしょう。
パイロットフィッシュ向きの熱帯魚はこれ!
熱帯魚には数多くの種類がいますが、一体どんな熱帯魚をパイロットフィッシュにすればいいのでしょうか。条件としてまず挙げられるのは、立ち上げ時の不安定な水質でも生息できる丈夫さです。また、温和な魚であることも求められてきます。これは、水質安定後に投入する予定の熱帯魚と、喧嘩をしたり捕食してしまったりすることを防ぐためです。
こういった条件に合った熱帯魚として挙げられるのが、ネオンテトラやラスボラ、アカヒレです。中でもネオンテトラは見た目が美しいため、パイロットフィッシュとしての役割が終わった後も、観賞用として十分楽しむことができます。なお、これらのパイロットフィッシュは、東京都内では銀座、新宿にあるパウパウアクアガーデンでご購入いただけます。