バディスバディス Badis badis
タイ、マレーシアあたりに分布する最大サイズで6cmぐらいになるお魚です。小さいうちはショボくれたアピストグラマみたいな黒褐色のお魚ですが、成魚になると体やヒレにメタリックブルーの柄が入り、それなりに綺麗になります。別名はなんと“カメレオンフィッシュ”なんだとか・・・。
バディスバディスの魅☆力
近縁のDario属と較べるとやや地味(画像はスカーレットジェム)
まばゆいばかりの美しさとか、そんな派手ばでしさはないですが上でも触れた通り“そこそこ”綺麗な色彩の持ち主。そしてそのチェック柄の体はカメレオンフィッシュの別名の通り、黒褐色・茶色・オレンジ・青、はたまた赤っぽく見えたりとかなり激しく色が変化し、色に関してはかなり捉えどころのない感じです。気性は大人しく大抵の小型魚と混泳が可能。それと水槽内で繁殖するサカマキガイとかヒラマキガイの小型個体を捕食する『貝退治』要員として地味に有名です。つまるところ、派手さはないけど地味に使えるそこそこの良魚といった感じです。本種の逸話としては色が刻々と変化することを利用して、米国で初期のカラーテレビのテストだかCMだかに起用された・・というのが有名です。
飼育について
こういう貝を駆除するぜ!
Badis属のお魚をコレクションしているコアなアクアリスト以外の方なら、おそらく貝退治の用途も兼ねての混泳になると思われますが、とにかくエサに気付いて食い付くまでに時間のかかるお魚なので、しっかり食べられているのかよく観察して投入量やエサの形状・種類を決めると良いです。あと貝退治能力はトーマシーやフグ系に較べると低いので網を使用した駆除も併用するとより効率が良いようです。まぁこいつらは気が結構強いので『混泳』環境下ならバディスさんが一番無難なんですけどね。
繁殖について
雌雄判別も難しくはないレベル(画像はバディスバディス♀)
水草多めの飼育水槽内で「気付いたら稚魚がいた!」というケースが意外に多く、状態よく飼育できていれば繁殖は難しくないです。流木や石の表面にまとめて産み付けられた卵は3日ほどで孵化しますが、それまでの期間は親魚が保護するようです。親魚もそうですがエサ食いが悪く、さらに小さな体ですから大きく育てるならブラインシュリンプ幼生などの使用が効果的なのは言うまでもありません。
さて、今回は何ともいえない微妙な魅力満載なお魚・バディスバディスを紹介しました。機会があればぜひ一度飼育・繁殖にチャレンジしてみてくださいね♪
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