ポリプテルス・セネガルスはどんな熱帯魚?
ポリプテルス・セネガルスは、セネガル、ガンビア、チャド、スーダンなどのアフリカに生息する古代魚です。野生では50cmほどありますが、飼育下では20~30cmで成長が止まるものが多く、成長も穏やかなことや古代魚のわりに比較的安く(600円~1200円ほど)購入できることもあり、ポリプテルス種の中では入門種と言われています。
ポリプテルス・セネガルスの魅力・特徴
ポリプテルスとは「多くのヒレ」という意味であり、その名の通り10枚前後もある背びれはポリプテルス・セネガルスの特徴のひとつ。シンプルな色彩でありながら際立った鱗を持っており、泳ぐ姿に目を奪われる人も多いようです。
カラフルな熱帯魚と違い、一見すると地味な印象を受けますが、多くのヒレを持つ独特なフォルムとその泳ぎには不思議な魅力があります。
ポリプテルス・セネガルスを飼う際の注意点
水槽
ポリプテルス・セネガルスは、飼育する環境によって30cm前後で成長が止まるため、60cm水槽でも飼育できます。ただし、60cm水槽では決して広いわけではないのでメンテナンスなどは注意が必要。たとえば、蓋をしっかり閉じないと飛び出してしまう恐れがありますし、ヒーターでしっかり水温を管理する必要があります。
底砂
ポリプテルス・セネガルスは低層魚であるため、底砂を使用する際は角のないものにするのが良いでしょう。底砂を使用しないベアタンクでの飼育もよく行われています。
隠れられるスペース
ポリプテルス・セネガルスは基本的に夜行性の熱帯魚なので、流木や土管、塩ビパイプなどで影になる部分や隠れられる場所を作ってあげましょう。
エサ
人工飼料でも良いですが、ポリプテルス・セネガルスは肉食なので、メダカなどの小魚や赤虫などの生餌を与えるのが理想的です。ただし、捕食が下手なのでエサの量や食べ残しには注意しましょう。
混泳
混泳は不可能ではありませんが、相手を良く考える必要があります。ポリプテルス・セネガルスは肉食魚なので、口に入るサイズの魚は食べてしまいます。コラドリスやオトシンクルスなどの硬い魚は喉に詰まってしまう恐れがあるため、混泳は避けたほうがいいでしょう。
ポリプテルスの入門種!
画像はポリプテルスアルビノセネガルス
たくさんの魅力を秘めたポリプテルス・セネガルスは値段も大きさも手ごろであり、まさに入門種にぴったりの熱帯魚です。その魅力の深みにハマっていく人が多いポリプテルス・セネガルスを、ぜひ一度飼ってみてはいかがでしょうか?