■諦めないで!コケの発生の原因とその対策|熱帯魚・アクアリウム | 熱帯魚やアクアリウムを始めたい方、趣味としている方、熱帯魚、アクアリウム情報に興味のある方に向けた熱帯魚、アクアリウム総合マガジン

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■諦めないで!コケの発生の原因とその対策

アクアリウムを始めて、お魚も元気で水草もしっかりと育ち環境は良好・・なはずなのに、どういう訳かコケが水槽のガラス面や水草に付き始めてせっかくのレイアウトの見た目が台無し!といった経験がある方は多いかと思います。美しい水槽を眺め癒される為に始めたアクアリウムなのに、逆にストレスの原因になってしまっては勿体無いです!そこで今回は皆様のストレスフリーなアクアライフのためにも、厄介なコケの発生の原因とその対策方法についていくつかピックアップしてまとめてみました。

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原因その1 照明の点灯時間が長すぎる

水草はもちろん植物ですから種類により育成に必要な光量の差はあれど例外無く光合成の為に光は必要です。しかし、照明の点灯時間が長すぎるとコケ発生の原因に繋がります。基本的には照明の点灯時間は7~8時間に留めておいた方が無駄が無くコケも生えにくい環境にすることができます。点灯時間は適正なのにどうしてもコケが生えたり水が緑色になってしまう!という声もたまに寄せられますが、照明の点灯時間は適正でも陽当たりの良い場所に水槽を置いてしまっているというパターンもあり、その場合は太陽光の当たる時間帯も増えてしまうことになるため、長い時間照明を当てることと同じになってしまいます。水槽用の照明がある環境の場合は太陽光を水槽に当てる必要はありませんので、水槽を陽の当たりにくい場所に移し照明の点灯時間を長くし過ぎないように心掛けましょう

 

原因その2 飼育水の栄養過多

 

魚や水草の育成にエサや肥料などの栄養素は必須です。しかしこれも与えすぎると残った栄養分がコケに吸収されコケの発生原因となってしまいます。魚に与えるエサの適量は水槽に入っている魚の数や種類によって変わりますが、基本的には数分で食べきれる残さない量を与えましょう。水草の肥料も同じで、水槽に入っている水草の量や種類により
必要な肥料の量が異なり、必ずしも記載されている量が適量とも限らないため、様子を見ながらの添加が望ましいです。逆に肥料分が少なすぎて水草の調子が良くない時もコケが発生しやすい環境になる場合もあるため少しずつ様子を見ながらの添加が望ましいです。

 

発生するとやっかいな糸ゴケ

 

原因その3 ろ過能力が追いついていない

 

フィルターや底床など水槽内の様々な場所には、水を綺麗にしてくれるバクテリアが住み着いており、そのバクテリアが魚の出した食べ残しやフン、枯れた水草の葉や有害な物質などあらゆるものを分解して水の中の生き物たちが生きていくための環境を作り上げてくれます。しかし、そのバクテリアも水槽を立ち上げてからの日数や、ろ材の量などの様々な要因によってどのくらいの数が住み着いているのかも変わり、また水温や水質などの環境によってどの程度作用してくれるのかも変わります。バクテリアの数が少なかったり何らかの要因で働きが弱まってしまっている状態になると、水の汚れの分解が追いつかなくなったり水質が不安定になりコケが発生しやすい環境に陥ることがあります。バクテリアの働きは目で見ることが出来ないため、おかしいと思ったら水質検査キットなどで水質を測ったり、定期的にバクテリアを添加することで水質を改善することができ、コケの生えにくい安定した環境を作ることができます。

 

バクテリアを添加することでろ過能力不足により起こる様々なトラブルを根本から改善することができ、コケの生えにくい安定した環境を作ることができます。

 

原因その4 水換えの頻度が少な過ぎる

 

先述したように、水槽内に住み着いたバクテリアが有害な汚れを分解してくれることにより魚や水草などの生き物が生きていける環境を作ります。ではその分解された有害な物質は完全に水槽内から消えて無くなるのかと言うと、生き物にとってほぼ無害な状態にまでは分解されますが、水槽から無くなるわけではありません。ほぼ無害な状態にまで分解されているため極端に蓄積したりしない限りは魚や水草に目に見えた異変などは起こりづらいですが、この物質はコケにとって非常に良い栄養源となってしまいます。水の蒸発と共に消えてゆくことも無いため、水換えをせずに足し水だけで管理してしまうとコケの生えやすい環境を作る原因となってしまうため定期的な水換えを心がけましょう。

 

水質の安定した水槽なら水換えの頻度が少なめでも生き物の飼育が問題なく行えることもありますが、基本的には目安として1週間に1度、水量の半分~1/3の水換えを行いましょう。

 

 

原因その5 古い汚れの蓄積

 

長期間管理している水質の安定した水槽で、特に何か変わったことをしたわけでも無いのに何故かコケが生え出して来てしまった・・そのような場合は長年底床やフィルターの中に蓄積した細かい汚れの許容量が限界を迎え、どんなに水換えをしてもすぐに水が劣化してしまう状態に陥っている可能性があります。このような状態では砂利の中の通水性も悪くなり水草の生長も阻害します。かなり長い間フィルターのメンテナンスをしていない、水換えをしてもすぐに水が黄ばんできてしまうなどの心当たりがあればそれらが原因である可能性が高いです。フィルターのメンテナンスは定期的に行うことを心がけましょう。
また、底床にソイルを使用している場合は、時間の経過とともに粒が潰れて目詰まりを起こしてしまうため、目安として1年ほどでに全て取り替えることが望ましいです。

 

底砂に汚れが溜まってくると、このように細かい粘土のような汚れが粒の隙間に溜まります。ソイルの場合は定期的に取り替え、砂利の場合は状態を見ながら定期的に砂利の中を洗うことをおすすめします。

 

 

いかがでしたでしょうか?
コケの発生の原因はこの他にも地域による水道水に含まれる成分の違いや、水槽内の環境の様々な要因により変化するため、これが原因だ!とピンポイントで特定することはなかなか難しいですが、原因は必ずどこかにあるものですから少しずつ環境を見直し改善していくことが大切です。アクアリウムを始める以上、絶対に直面するコケとの戦い。少しでもこれらの対処方法が皆様のお力になれれば幸いです。良いアクアライフを!

YT wrote it